日本語の連濁は、長い間国語学界の謎とされてきた
by iwaoka3
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漢語の発音による連濁  
 漢語の発音による連濁  

1.連濁をおこす言葉
 
漢語は中国の文字と音を借りている。日本語では、中国と同じ発音の区別ができない音も多い。その結果同音異義語も多く、その区別の為に連濁が起こった。
「患者ジャと観者シャ  肝心カンジンと関心カンシン 戦国・千石センゴク 宣告・先刻センコク」などがその例である。
「所ショ」は同じ発音の「書ショ」との区別があり、「所」により多くの連濁をおこす言葉がある。学問所ジョ 学問書ショ。
このように同音異義語の区別のため連濁がおこる。

 連濁をおこす言葉のすぐ前の音が「い」「う」「ん」の時、連濁がおこる。漢字は日本語の発音では最後の音が「ん」「う」「い」で終る言葉が多い。そこで、同音異義語が多く発生する。しかし、全ての言葉に起こるのではない。国名をみても、中国ゴクのみ連濁をおこす。英国・米国・韓国は連濁をおこさない。意味の違いを表したり 他の言葉との区別があったりで発音による区別は複雑である。また、時代によって清音になったり、濁音になったりして不安定である。「便所ベンショ ベンジョ」 
漢語の連濁の規則 
漢語は同音異義語や意味の違いの区別のために連濁がおこる。 
前項が「い」「う」「ん」の音で終る時、後項が連濁をおこす言葉がある。 
「い」「う」「ん」+カ・サ行音の一部とハ行音が連濁をおこす言葉がある。 

 ここで連濁をおこす言葉とおこさない言葉を挙げてくらべてみたい。
中国チュウゴク  忠告チュウコク     天国テンゴク  篆刻テンコク   
兼国ケンゴク   建国ケンコク      戦国センゴク  宣告センコク     
海山カイザン   開山カイサン      経済ケイザイ  掲載ケイサイ     
教示キョウジ   教師キョウシ      聖者セイジャ  生者セイシャ     
春秋ジュウ    春愁シュウ       寝所シンジョ  神所シンショ     
員数インズウ   因数インスウ      門跡モンゼキ  問責モンセキ     
勾配コウバイ   交配コウハイ      勝負ショウブ  娼婦ショウフ     
屏風ビョウブ   病夫ビョウフ      方々ホウボウ  方法ホウホウ 
          
対の語  入国ニュウコク  密入国ミツニュウゴク 
昔「カラクニ」といえば、唐国(中国)も韓国も指した。
中国ゴクと韓国コクは対の語とも考えられる。

前項の最後に「ん」のある語   
巾偏キンベン・言偏・人偏・立心偏ベン 南北ナンボク    
前項の最後に「ん」がない語   
糸偏・金カネ偏・木偏・手偏・火偏ヘン 西北セイホク 
 
 これまで、漢語が連濁をおこす理由の一つに、前項が「ng」で終わる場合という説があった。次の例は前項が「ng」で終わる言葉である。  
「興ずる」  「狂する」「饗する」 
「講ずる」  「抗する」  
「生ずる」  「証する」「賞する」 
「封ずる」  「諷する」  
これからも分かるように、「ng」で終わる言葉が連濁をおこすのではなく、同音異義語の区別を連濁で表した。当時の社会で、より大切な言葉の方が連濁をおこす。  
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by iwaoka3 | 2013-08-15 10:00
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