日本語の連濁は、長い間国語学界の謎とされてきた
by iwaoka3
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包同語 包異語 
 畳語が全て連濁をおこし擬音語・擬態語は連濁をおこさない。
畳語や擬音語・擬態語の他に、和語の連濁を起さない特殊な言葉のグループがある。
嫌い
ギライ 男嫌い 女嫌い 食わず嫌い 毛嫌い 外嫌い 人嫌い 負けず嫌い 
キライ 好き嫌い (大嫌い) 

ボコリ 煤埃 砂埃 焚き埃 土埃 麦埃 武者埃 焼け埃 綿埃   
ホコリ 塵埃チリホコリ 

ボトケ 生き仏 石仏 小仏 新仏 立ち仏 喉仏 野仏 無縁仏 薬師仏 
ホトケ 神仏カミホトケ 
このような言葉を集めると一つの特徴が出てきた。
「好き嫌い」のように、一語の中に相反する意味の言葉を結び合わせた複合語のグループがある。ここではこれを「包異語」と名付ける。
「神仏カミホトケ」のように似た意味の言葉を結び合わせて一つの言葉(複合語)となっているものを「包同語」と名付ける。
包同語 包異語は連濁をおこさない。
名詞のときは「鶴と亀」「陰と日向」のように「と」で二つの語をつなぐことができる。動詞なら「売り買い」は「売ったり買ったり」・「飲み食い」は「飲んだり食ったり」のように「~たり~たり」でつなぐことができる。
鶴亀」は連濁をおこさない。これは連濁をおこす言葉とおこさない言葉の意味の違いを表している。
「冠鶴カンムリヅル 黒鶴 鍋鶴 真名鶴 折鶴 千羽鶴」
「海亀 銭亀 象亀 泥亀 箱亀」
多くの複合語は後項が主たる意味を表し、前項はその説明である。
包同語 包異語は前項と後項が同格であるので、どちらが前項でもよい。
「黒白」でも「白黒」でもよい。発音のしやすい順序になる。
形容詞や形容動詞の場合、「甘辛 好き嫌い」のように語幹(名詞)で連なる。「干乾しヒボシ」は連濁をおこすし、意味も「食物がなくて飢えること」で包同語ではない。
 
1.包異語 
 前項と後項が反対の意味の言葉を結び合わせた複合語を包異語と呼ぶことにする。日本語はこのような、対になった言葉が好まれる。
明け暮れ 夜昼 盆暮れ 雨晴れ 照り降り 満ち欠け 満ち干 黒白 白黒 甘辛 裏腹 後末 本末 上下ウエシタ 尾頭 内外ウチソト 好き嫌い 売り買い 受け払い 受け答え 押し引き 差引き 抜き差し 貸し借り 遣り取り 見え隠れ 行き来 行き帰り 出入り 負け勝ち 生き死に 開け閉め 陰日向 多い少ない 足り不足 淵瀬 遠近オチコチ 減り張り
ジニ 犬死に 飢え死に 凍え死に 野垂れ死に 早死に 焼け死に 若死に 
シニ 生き死に(生きる事と死ぬ事)包異語 

2.包同語 
同じような意味の言葉を並べた複合語 
日月ヒツキ 月日 年月 足腰 目鼻 父母チチハハ 妻子 母子 孫子 雲霧 鶴亀 色恋 枝葉 味噌汁 酒肴 煮炊き 鍋釜 銭金 骨皮 爪髪 田畑 剣太刀 仇敵 手間隙 彼方此方 其処此処 移り変り 飲み食い 読み書き 寝泊まり 当り障り 包み隠し 遣り繰り 見聞き 逃げ隠れ 得手勝手 至れり尽せり 立居振舞 大寒小寒オオサムコサム 根掘り葉掘り 入れ替り立ち替り   
鰭 
ビレ 尾鰭 背鰭 腹鰭 胸鰭 
ヒレ 尾鰭    
「尾鰭オヒレ」は尾と鰭で包同語である。
「尾鰭オビレ」は魚類などの体の後端のひれという意味である。
この「鰭」に関しては、窪薗晴夫氏も「日本語の音声学」の中で「並列構造」という呼び方で連濁をおこさないと述べている。

汁 
ジル 潮汁 粕汁 薩摩汁 三平汁 潮汁 蜆汁 とろろ汁 河豚汁 若竹汁
シル 味噌汁 (膿汁 血汁 乳汁 唾汁 鼻汁) 
ジルは汁物の種類を表す。シルは身体から出る液体。例外は味噌汁であるが、これは味噌と汁で包同語である。 
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by iwaoka3 | 2009-06-15 23:21