日本語の連濁は、長い間国語学界の謎とされてきた
by iwaoka3
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漢語と連濁  音訓
音訓 
 
 漢文(外国の言葉)では、自由に自分の思いを綴るのは困難である。しかし、大和言葉だけでも言葉が不足して、満足のゆく表現ができない。土佐日記でも分かるように、まず「日記」という言葉がなかった。文字がなかったのであるから当然である。そこで、多くの漢語が日本語に取り入れられた。
古代日本にはなかった物や概念などを表した言葉は、漢語をそのまま取り入れた。
その結果、訓読みのない漢字も多くある。
その例をあげると
  
気 福 客 茶 才 服 農 工 勉 恩 役 演 線 券 棒 徴 微 秒 巨 特 緊 約 害 凶 
  
逆に、和製漢字や音読みのない言葉もある。「据スえる 刈る (丼)」等は中国では使われない字である。漢字は偏ヘンと旁ツクリから成り、旁が音を表すので読めなくはない。
漢語の複合語も、最初は漢語をそのまま借用した。しかし、大和言葉に漢語が取り込まれ、日常よく使われるようになった漢語は、時間の経過とともに次第に日本語となっていった。それとともに和製漢語や和語と漢語を結び合わせた複合語も盛んに造りだされた。
音読みの言葉でも、日本でしか通用しない言葉も多い。それは「漢語」といわれていても、漢語の母国である中国では使われていない和製漢語である。日本で作られた音読みの言葉ではあるが連濁もおこす。

 尊敬や丁寧な表現に使われる「お」と「ご」でも分かるように、和語と漢語は区別されている。「お」は「お米」「お母さん」「お見合い」のように和語に付く。「ご」は「御飯」「御家族」「御結婚」のように漢語に付く。このように基本的には和語と漢語の区別であるが、例外も多い。「お食事」「お玄関」「お勉強」のように漢語に「お」が付く例もある。これは、和製の漢語を意味する。日本で作られた音読みの言葉であるが、中国では使われていない。「元気 稽古 習字 支度 野菜 達者 会社」等も和製漢語で「お元気 お達者」のように「ご」ではなく「お」がつく。「寒稽古カンゲイコ 旅支度タビジタク 口達者クチダッシャ 株式会社ガイシャ」のように連濁もおこす。このように、連濁においても漢語と和製漢語は区別されている。

 漢字が日本に入ってきてからは、学問とは漢文を読み書きすることであった。従って、中国からきた漢語か和製漢語かの区別は、彼らにとっては容易なことであった。
日常よく使われたりそれに代わる和語がない場合、漢語が日本語となってしまう例も多い。「砂糖  知(智)恵  菓(果)子」は漢語からきた言葉であるが、「お」が付くし連濁もおこす。
このように、漢語と日本語とを区別する丁寧の接頭語 といわれる「お」と「ご」は男性がよく使う言葉と女性がよく使う言葉にも表れる。
「御好意 御苦労 (御注意) 御成功 御経験」のように、「ご」は漢語につく。
和製漢語には「お世話 お世辞 お化粧 お気持 お総菜」等「お」がつく。
「お」は主に女性が使う言葉に使われる。従って、「お」と「ご」の区別だけでは和製漢語と漢語の区別は十分ではない。よく使われる言葉の区別には便利である。

 和製漢語の中にも「御注進 御立腹 御所存 御納得」のように、漢語らしくて男性が主に使う言葉には「御」を使う言葉もある。
なかには和製漢語の「お返事 御返事」のように、両方使われる例も出てくる。これは日常よく使われる言葉であり、男性も女性もよく使う。公式の文書やビジネスでは「御返事」を使い、女性や私的な文書には「お返事」が使われる。

 最近では「休肝日 森林浴 衛星劇場」等多くの新語が造られては消えてゆく。
「畑 峠 辻 躾シツケ」のように和製漢字も作られた。また、漢語と和語を結び合わせた複合語も多く作り出された。
 
 和語には少ないが、漢語は基本的に一字一音である。中には「巣ス 簀ス」のように和語であるのに、連濁の上で漢語のように扱われている言葉もある。これは、感(漢)違いであろう。
大和言葉では表現できない意味の言葉も多く、それを補うために漢語が盛んに取り入れられた。
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by iwaoka3 | 2012-12-15 21:00